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【2025/08/24 05:43 】 |
ディベートとは②
続けて更新するとなんだか暇そうに思われてしまいそうですが、そんなこともないです。

どうもおーさこです。

今回は第二回ディベートとは?について自分なりの考察を少し書いてみます。


前回はディベートのルールを決める際のインパクトとして教育性と公平性を挙げました。

これに前回挙げたNAFAルールに基づくロジック(論理性)の3つがシフトの際によく出されるインパクトですよね。

今回はその論理性について少し検討してみたいと思います。


肯定側から新しいパラダイムが出される際によく「論題をAffirmすれば肯定側の勝ちだからどのような方法でも肯定すればいいのだ」という議論を見受けます。

しかし果たしてそれは本当にロジカルに正しいのでしょうか?

ディベートとは「Resolutionの下で肯定側と否定側に分かれて戦う」ものではあるけれども肯定側がどのような方法でもAffirmすれば勝ちになるというロジックは実はどこにも存在しないのです。

ここで問題を複雑にしているのは「可能的真」と「絶対的真」という概念だと思います。

アカデミックディベートは社会的な事象について議論するものであるため多くのジャッジはイニシャルで肯定側=可能的真の証明、否定側=絶対的偽の証明を求めていると思います。

なぜなら社会的な事象を絶対的に真であることを証明するのはとても証明が重たいからです。

一方絶対的真を肯定側に求めるジャッジにおいてはカウンターワラントが立ちうるでしょう。

否定側からカウンターワラントの提示がなされない限りにおいて肯定側の証明以外のトピカルな事象も全て真と仮定すれば肯定=絶対的真という証明の下でも戦えなくは無いのかなとは思います。

このように肯定という言葉には様々な意味が考えられますが、そもそも肯定=可能的真、なのか、肯定=絶対的真なのかという概念を肯定側が単独で決める権限を有しているのでしょうか?私にはそうは思えません。


さらに問題を複雑にしているのはAffirm=State (gramatically) correctという概念の存在かもしれません。

私自身は肯定にもAffirmにも文法的に正しければ使われるという用法があるとは思いませんが、多くのジャッジが現在ではとるようなのでそのような用法が認められると100歩譲って仮定してみましょう。

しかしそのような用法があったとして、肯定側にAffirmが文法的真なのか可能的真なのか(文が文法的には正しいことを前提にある一つの意味で正しければよい(※一部のジャッジにおいては主要な意味において真であることを示せばよい))、絶対的真なのか(文が文法的には正しいことを前提にどのような場合においても文が真になることを証明しなければいけない)を任意に決めれる論理性はどこにも認められないのです。

可能的真は文法的真と並列の関係でしかなく、affirmを可能的に証明すればいいというロジックはどこにもディベートのルールには内在していないということには注意する必要があるでしょう。

つまりaffirmの意味の解釈の選択権とaffirm=可能的真をごちゃごちゃに考えてしまった結果が現在のLDだと思います。

(ジャッジがどんなAffirmationでもいいから任意のAffirmationが肯定側よりなされれば絶対的に肯定側に投票するということを明記されていれば肯定側がaffirmの解釈権を持つという議論は立つが、そのように明記しているジャッジは可能的真と肯定の概念の定義という二つのレベルの違う事象を錯乱していないかを考え直していただけると幸いです)

ディベートのルールが肯定側と否定側とジャッジの三者で話し合われる限りにおいてはAffirmationも三者で話し合うのが筋だと思いますが皆様はどう思われますか?


ランゲージディベート、カウンターワラントについて考える際に少しでも参考になれば幸いです。

では今回はここらへんで。
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【2010/06/06 12:04 】 | ディベート論 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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